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相良城(静岡県牧之原市) [城]

相良城
田沼意次が城主格となり、所領の相良(5万7千石)の地に、12年の歳月をかけて築いた城が相良城である。
東西500m、南北450mにおよぶ広大な城であったが、築城して8年後の1788年に、意次の失脚により、
田沼家は陸奥下村藩へ転封し、相良城は政敵であった松平定信の命によって、徹底的に破却された。
その後に、意次の次男の意明が復帰し、二の丸跡に陣屋を築いた。

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現在、本丸跡には相良歴史資料館が建てられている。
城郭風建造物で、シンプルではあるが、しっくりきて好感が持てる博物館である。
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博物館の脇に建てられている、石碑。
博物館自体は、よくある歴史資料館だが、職員の対応が良く、
周辺の城や仙台河岸への行き方などを親切に教えてくれた。
教わった通りに、仙台河岸へ向う。
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仙台河岸は、数少ない相良城の遺構で、田沼意次が築城するにあたって、仙台藩が石垣用材を寄進し、
その石で作られた堀を仙台河岸と呼ばれている。
ぶっちゃけて言えば、時の権力者である意次に対する、仙台藩のゴマすりである。
昔は船着場で、仙石船が着けれる程であったが、いまでは埋め立てられて、見る影もない。
しかもドブ川となっており、ちょっと寂しい。
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現在、小学校となっているところが、二の丸だったところ。
小学校の入口には、土塁とそこに植えられたクロマツが残されている。
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近世城郭としては、比較的新しいが、短命であった相良城。
美人薄命とは、この城にこそピッタリな言葉である。

相良城


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