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大聖寺城(石川県加賀市) [城]

大聖寺城
鎌倉時代に狩野氏によって築かれた城で、戦国期には一向一揆の拠点となっていた。
その後、朝倉氏、そして織田信長に攻略され、柴田勝家が城を修復した後に、佐久間盛政が入った。
柴田勝家が秀吉に滅亡させられると、溝口秀勝が入城し、秀勝が新発田に転封すると、小早川秀秋の家臣山口宗永が配された。
山口宗永は関ヶ原の合戦では西軍に付いた為、前田家に攻められて落城、その後は前田領となり、一国一城令の際、廃城となる。
前田利常の三男利治が7万石を分封されて大聖寺を立藩し、大聖寺城の東丸に大聖寺陣屋を設けた。
大聖寺陣屋の遺構はほとんど残っていないが、1709年に3代藩主前田利直によって建てられた藩主の休息所の長流亭が現存しており、それを見に行ったよ。
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長流亭の紹介でよく見られる、大聖寺川対岸からのショット。
これが一番よく見えるショットである。
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長流亭は、江沼神社に間借りするようなかたちで建っている。江沼神社も、陣屋の跡地に建てられている。
建物は、小振りな数奇屋造りで、小堀遠州の設計によるもの。遠州は、利直と親交があったとされる。
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長流亭の脇戸。見学の際は、ここから入る。
見学は10:00~16:00で、この日到着したのが15:50だったので、急いで江沼神社の社務所へ向う。社務所で見学の旨を伝え、ギリギリ間に合った。
後で調べたら、前日までに予約となっていたが、予約なしでもOKでした。ま、担当者が不在の可能性もあるので、予約しておくのが無難かも。
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玄関扉。
このような建物としては珍しい観音開きで、透かし彫りが施してある扉が印象的。茶室風な外観と違い、擬洋風な感じである。
この玄関から藩主や藩主の客人が入室した。
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先の玄関入って正面の敷居戸。
入った者に視覚に刺激を与える為に、色鮮やかな模様が描かれている。
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廊下の突き当たりの面の窓が、川に面しており、当時は藩主が、釣りを楽しむことがあったという。
窓から川を見る。
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上の間。
飾り棚や付け書院が、簡素な空間にアクセントを与えている。
他に、障子の桟が特徴的で、縦横に数本を組み合わせている。
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長流亭から見た脇戸。
一見、質素な建物だが、所々に見える装飾がいいアクセントを与えており、華やかで風流な感じを与えてくれる。

長流亭


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