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覚林寺(港区白金台) [江戸の風情]

目黒通りと桜田通りの交差点にあたるところに、覚林寺がある。
朝鮮出兵の折、加藤清正によって連行されてきた朝鮮王国の王子の1人が出家し、日蓮宗誕生寺の住職の日延上人となり、
隠居後の1631年に熊本藩の中屋敷であった当地を幕府より承り、清正の随身仏釈迦牟尼仏を本尊にして開いたのが覚林寺である。
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目黒通りに面して建つ山門は、両側に脇門を持つ薬医門。
覚林寺は1845年に大火で全焼し、山門は1856年に再建されたもの。装飾部材がほとんどない、非常にシンプルな構造で、現在の寺では一番古い建造物である。
加藤清正を祀る、清正公堂。
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1865年の再建された堂。
権現造りの拝殿で、シンプルな山門と比較して装飾が凝りまくりな建物だ。
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大額は有栖川宮熾仁親王の書
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堂のガラスは、加藤家の家紋の「蛇の目」と「桔梗」の紋
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入母屋唐破風造りの毘沙門堂。
山手七福神の毘沙門天を祀る。最近建てられたようで、ピッカピカだ。朱印や七福神グッズは何も購入していないが、ここで山手七福神巡りは制覇だ。
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毘沙門堂と並ぶ流造りの稲荷社。こちらも同時期に建てられたようで、新品。
訪問時(2007年3月頃)は、本堂、境内と改装中で、かなりゴチャゴチャしてたが、もう工事は終わっているとのこと。
GWの5月4~5日の清正公祭は、露店が多く立ち並び非常に賑わうという。
加藤清正の武運の強さから必勝悲願、築城技術の高さから建築関係の祈願など、
多くの人が訪れ、白金の清正さんとして親しまれている。
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最後に、山門から見た清正公堂を見る。
加藤清正所縁の寺⇒清正公寺

参考文献:訪ねてみたい東京のお寺
訪ねてみたい東京のお寺

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