筑土八幡神社(新宿区筑土八幡町) [江戸の風情]
赤城神社を出て、白銀公園を横に見ながら進み、大久保通りに出て、牛込署を過ぎた交差点に筑土八幡神社がある。 | |
1200年も昔に、この地の八幡信仰の強い老人が、一本松の樹の上に美しい雲が現れ、その雲の中から白鳩が現れて松にとまったのを見て、その松を祀ったのが八幡神社のはじまり。その後、伝教大師がこの地を訪れた際、神像を彫刻し、祠に祭った。祠の玉垣を造る際、筑紫の宇佐八幡の土を使ったことから、筑土八幡を名付けられた。 | |
参道の石段の途中にある、石造りの明神鳥居。 1726年に建立された区内では最古の鳥居。 下館藩主黒田直邦の奉納。 | |
旧社殿は戦災で焼失。現在の社殿は、昭和38年に再建されたもの。 文化11(10年?)に造られたオヤジ顔の狛犬。 | |
境内社の宮比神社。 元は下宮比町の旗本屋敷内にあったもので、明治40年に現在地に遷座した。こちらも戦災で焼失し、昭和37年に再建された。 | |
1664年に奉納された庚申塔。 桃の実を採ろうとするオス猿と桃の葉を持つメス猿が配された、珍しい庚申塔。 あまりパターンバリエーションの無い庚申塔であるが、石像の中では圧倒的な数があるので、たまにこのような物件に遭遇する。庚申信仰自体があまり古くない上、今では信仰度もかなり低いと思われるので、今ある庚申塔のほとんどが江戸期作として、これだけつくられる信仰の浸透度とパワーって、あらためてすごいと思う。 |
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