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笠間城の櫓が移築されている 真浄寺 [城]

明治になって、多くの近世城郭が廃城になったが、その際に多くの門や櫓が払い出された。
といっても、大きな櫓や天守は、解体移築に相当に金がかかるのでほどんど破棄されてしまったが。

移築されて現存しているものでも、かなり改築されていることが多く、中には古材としてつかっているだけで、元の意匠と全然違うケースすらある。

城門にくらべ櫓は、改築が著しいのだが、笠間城の八幡台櫓は比較的そのまま移築されているとのことで、移築先である真浄寺に行ってみたよ。

茨城県笠間市にある真浄寺の駐車場に車を停めて、境内に向かう。
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奥にもう見えていますが、まずは本堂へ。
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大きな本堂です。

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参道を直進すると、そのまま階段があって、その上に笠間城から移築された七面堂が建っている。
1880年に笠間城八幡台曲輪からこちらに移築されたとのこと。

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正面入り口の破風屋根や花頭窓は移築時に追加されたものだろうが、今、城址にいるのではと錯覚するくらいの佇まいだ。

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横からみたところ。

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斜め後ろから。
一番、城郭としての櫓っぱくみえるアングル。
茨城県内では、唯一の現存物件である。

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黄色で囲ったところが八幡台櫓。
この八幡台櫓は、浅野長直が赤穂藩に移る前に改築したと伝わっている。
あの忠臣蔵の浅野内匠頭は、長直の孫である。

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七面堂からみた本堂。

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寺務所前から七面堂をみる。
非常に居心地のいい境内です。
タグ: 茨城県
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コメント 6

toshi

お寺に城の櫓が移築されるとは珍しいですね。
by toshi (2016-08-10 10:01) 

ガンビー

>toshiさん
寺への移築は、城門や御殿の書院や玄関なんかが多いんですが、櫓は珍しいですね。
あまり改変していないのが、良いです。
by ガンビー (2016-08-11 02:07) 

kohtyan

明治政府の城郭の取り壊しと廃仏毀釈は、残念な政策でしたね。
笠間城の櫓が、真浄寺に移築されていたとは知りませんでした。
by kohtyan (2016-08-12 11:49) 

ガンビー

>kohtyanさん
どちらも結果だけみれば、残念な政策ですね。
廃城は、旧態の封建社会の破壊、武士の反乱拠点を削減、武士が生活するための土地や資金を確保するためといろいろ理由あるで、バランスが難しいですね。
by ガンビー (2016-08-16 20:55) 

遊政

こんばんわ。
こういう建物見ると何故かなごむ~。

by 遊政 (2016-08-19 20:32) 

ガンビー

>遊政さん
白壁の櫓は、寺の堂としても生えますね。
こうやって残っていること自体がいいですね。
by ガンビー (2016-08-21 04:47) 

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