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象山神社(長野県長野市) [寺/神社]

松代藩藩士で、幕末の思想家である佐久間象山を祭神として祀る神社。
象山は、思想家の他に、武術家、西洋砲術家、科学者、医学者、儒学者と様々な顔と知識を持ち、江戸で開いた私塾の門下には勝海舟や坂本竜馬、吉田松陰など、明治維新の礎となった人物が多い。
彼がいなければ、明治以降の時代も違っていたかもしれない。
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神社は、没後50年の大正2年に神社建立が計画され、昭和6年に創立許可が下り、昭和13年に県社として創建された。

鳥居は、木製の明神鳥居。
松代城側から歩きてきたので、社殿横から境内に入って、この鳥居から出たのだが、鳥居から見ていくこととする。
鳥居のすぐ左側に象山邸跡のエリアがある。文化8年(1811年)にここで生まれ、29年間ここに住んで、藩士に学問を教えたという。象山が京都で暗殺された後、佐久間家は断絶となり、屋敷は藩に取り上げられ破却された。
煙雨亭は、象山が京都に滞在していたときに住んでいた煙雨楼内にあった茶室。
昭和56年に、解体保管されていたものを移築し、煙雨亭と名付けられた。
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誕生地の石碑。
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屋敷門。
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唯一残る遺構である井戸。
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煙雨亭。
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昭和53年に移築された高義亭。
松代藩家老望月家の下屋敷の建物で、象山が国許蟄居を命じられた際に、来客があるとここで応対していた書斎である。
長州藩の高杉晋作や久坂玄瑞、土佐藩の中岡慎太郎などが訪れたという。
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高義亭の前にある、佐久間象山像。
はっきり言って、似てない....
コンクリでしかも塗装モノは、ポンチになりがちなのだが、まさにその典型。個人的には、この愛嬌あるポンチは好きだ。いつも強面の象山も、たまにはいいかね。
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宝庫。
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昭和13年に建立した社殿。
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心の池の中にいた「無事カエル」
樹脂パイプを使っての賽銭方式がいい。

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