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蟠龍寺(目黒区下目黒) [江戸の風情]

行人坂を下りきり太鼓橋を渡って、山手通りに出た辺りに、蟠龍寺がある。
行人坂にあった称明院を、1710年に増上寺の霊雲上人が浄土宗の戒律を復興する為に現在地に移し、
そのとき改名再建されたのが蟠龍寺である。
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現在の参道。「不許辛肉酒入山門」の結界石があるので、このあたりに三門があったのだろう。
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本堂。
本尊は阿弥陀如来像で、他に善光寺式阿弥陀三尊像が安置されている。
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本堂の右横に岩窟があり、弁財天が祀られている。
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岩屋弁天と呼ばれている石像の弁天様である。
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岩窟の岩屋弁天様の他に、弁天堂がある。
この地は江戸城の裏鬼門にあたり、その鎮守の為、弁天様が祀られているという。鬼門、裏鬼門とも水関連を忌む為、水(川)の神である弁財天を祀って、封じているのだろう。
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堂の内部。
木像の弁天様を中心に、毘沙門天、大黒天が祀られている。
左の像は何だろう??
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弁天堂の裏手に「おしろい地蔵」が安置されている。
この地蔵様の顔におしろいを塗ると、顔の病気が治ったり、美肌になると言われている。
非常に居心地のいい寺だったよ。
ちなみに、江戸名所図絵にも描かれている露座の阿弥陀如来坐像は、明治初期に荒れ寺となっていた頃に海外に流出し、現在はパリにあるチェルニスキー美術館が所蔵しているとのことだ。

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