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西澄寺/旧蜂須賀家屋敷門(世田谷区) [寺/神社]

東急田園都市線三軒茶屋駅から15分程度歩いたところにある西澄寺。
旧蜂須賀家(徳島藩)の武家屋敷門が山門として移築されていると聞き、訪問した。

武家屋敷の門は、格式によって様式が厳格に決められており、門は武家屋敷のまさしく格を表す顔だったわけである。

木と壁で全体をうまく写せない。

両脇の番所もそのまま。移築する際、よく省かれる部分だけに、貴重だ。
番所の屋根が庇(ひさし)屋根になっており、これは5~10万石の大名の格式である。
蜂須賀家は、阿波国の国持大名で、石高も18万石なので、さらに格上の門でもいいような気もするが、官位が問題だったのでしょうか?

門は江戸末期頃に建てられたもので、大正11年に当地に移築された。

門の高さも十分だ。
低いと騎乗で通れない。
よく山門に武家屋敷門が移築されているが、騎乗で通る表門は少ない。

左側の番所。
物見窓も移築前と同じだろう。
窓の上の小壁部に彫刻が施されており、素朴な中にも格調の高さが伺える。

瓦には、蜂須賀家の家紋の丸に卍

本堂。

唐破風の立派な庫裏の玄関。
調べてみると、西園寺家の書院を移築したとのこと。

庫裏の玄関横から石造りの廊下が本堂と繋がっている。

明治時代に創建された古くない寺ですが、山門といい庫裏といい、有力な後ろ盾があったのでしょうか?


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