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旧陸軍糧秣支廠 広島郷土資料館 [近代建築]

盆に実家の広島に帰省した際に、買って1か月も経たない母のデミオを借りて、
ちょっくら広島郷土資料館へ行ってきました。

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宇品港近くにある、この広島郷土資料館は、戦前までは陸軍糧秣支廠の缶詰工場だったところ。

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明治44年に作られた建物。レンガ積みの美しい建物だ。
宇品は、日清戦争以降、中国方面の出向地として発展した軍港で、この周辺には軍事施設が多く作られた。ちなみに、戦後にこの施設の1部を製菓工場として使っていたのがカルビーである。

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平屋に見えるが、2階建である。
外壁にコーニスという、ちょっとした出っ張りがあるが、床を支える梁を乗るためのもので、
これが目安となる。

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左右の入り口部分。
丸窓がいいアクセントになっている。

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右側の入り口の前には昔の郵便ポストが設置。
これまたいいアクセントですね。

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軍の支廠の施設としては、各部のデザインが非常に凝っていると思う。

中に入ってみる。
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原爆の爆風でひん曲がった梁の鉄骨。

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中庭に出てみる。
建物は、コの字状に残っている。
真ん中の窪みに、缶詰工場があったとのことだ。

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アーチの意匠が印象的な扉。
モノの搬入出口だったのだろう。

内部の資料館ですが、常設展示としては江戸期の広島の産業の展示になっています。

特別展示として、お化けの博物館として、主に江戸期の広島のお化け、妖怪の絵画の展示と2階ではお化け屋敷が設置してあり、家族に人気でした。
私は並ぶのが嫌なので、パスしました。
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あと宇品凱旋館という、宇品港の近くにあった建物の期間限定のコーナーがあった。
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1938年に建てられた、出征から帰ってきた将兵がくつろぐための施設だったが、原爆で壊滅して機能していない市内の病院施設に変わって、救護施設となっていたとのこと。
戦後は海上保安庁の施設としてつかわれていたが、1970年に取り壊されたという。
なぜこういうものを残さないのかと、かなり残念な気持ちになる。
タグ:広島県
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kohtyan

レンガ造りの堅牢な建物ですね、原爆にも耐えたのですね。
いまや、歴史的貴重な建物ですから、多くの人に知ってもらいたいですね。
by kohtyan (2017-11-26 18:18) 

ガンビー

>kohtyanさん
レンガ建築は、資料館や博物館として活用され、保存されることが多いですが、
コンクリ建築はあまり注目されないですね。
保存の改修がしにくいってのがありますが。。。

by ガンビー (2017-11-26 22:41) 

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