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真里谷城(千葉県木更津市) [城]

武田信玄より6代前の武田信満の子・武田信長が、古河公方足利政氏に従って歴戦し、
その恩賞として上総国の支配権を認められてから、上総武田家が始まる。
信長の子・信高の次男である信興は、分家として真里谷氏を名乗り、
以降真里谷氏は本拠である真里谷城を中心に、足利政氏の子・義明を擁して、
上総の中央一帯を支配していた。
ただ、後北条氏と里見氏といった大勢力に挟まれており、家督騒動という内部分裂につけ込まれ、
弱体化を招き、後北条氏と里見氏の支配下に収まっていった。

その真里谷氏の本城である真里谷城を攻略してきたよ。

真里谷城跡は、現在少年自然の家(キャンプ場)として使われており、多少の改変はあるものの、
比較的いい状態で現存している。

ただ・・・公開期間は、夏休みの期間中のみなので、訪問の際は注意が必要だ。

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4つの大きな郭によって構成されている。

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城山神社の手前にある管理事務所の手前に駐車場があるので、そこで車を停めて探索開始。
今回は主郭をメインの探索で、この暑さでは2~4郭の藪漕ぎでの探索は断念しました。

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城山神社の参道?
どこから持ってきたのかわからないが、五輪塔や石祠、石碑が集められていた。
小さな狛犬がかわいい。

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城山神社。
神社には、上総武田家の祖である武田信長が祀られている。
中を覗くと、かろうじて信長の木像を見ることができる。

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神社の東側にある、主郭(右側)と物見台の堀切。

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物見台の先にはウッドベンチが用意されている。
現在は草木が生い茂って見晴らしが良いとは言いがたいが、ハゲ山状態では見晴らしいいんだろうね。

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主郭の虎口。
T字型の大きな虎口である。
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虎口の突き当たりから、左右を見てみる。

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主郭は千畳敷と呼ばれる広い郭となっている。

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東側の土塁はかなり高く、10m近くはあるだろうか。
その土塁の南部には、物見台が設置されていた。
昔もここにあってもおかしくない。

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南側には段々と郭が続いている。

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主郭の東側にある腰曲輪。

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主郭の虎口の反対側の一段下にある郭。
土塁によって囲まれてる。

主郭周辺だけでも、城の規模がうかがい知れる。
ただこの城跡の周辺を車で走ってみて気になったのは、防御的拠点「としては問題ないのだが、
場所としては要所でもなく、周辺に集落が少ないことだ。
真里谷氏の本拠であるなら、それなりの集落なり、街道の整備があっても良さそうな気がするのだ。

場所:千葉県木更津市真里谷
駐車場:事務所付近は15台程度 麓に広大な駐車場あり
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