飯野陣屋(千葉県富津市) [城]
飯野陣屋
高遠藩の保科正直の三男正貞が1647年に築いた陣屋。
飯野藩は1万7000石であるが、飯野の地は3000石しかなく、ほとんどが関西に方にあったので、
城ではなく陣屋しか築けなかったようです。
日本三大陣屋と呼ばれるほどの規模を誇り、あわよくば城を作ろうとした野心が感じられる。
現在ではほとんどの敷地が住宅や農地になってしまったが、外周を囲む水掘や土塁が現存しており、
陣屋の規模を実感することができる。
現地案内板から、縄張りを確認。
三条塚と呼ばれる古墳も郭に取り込んでおり、現在でも古墳の水掘の一部が残っている。
車を飯野神社の駐車場に停めて、大手口に戻ってから探索開始。
大手の脇にある説明板と石碑。
大手口。虎口としての遺構はない。
奥に小さく見えるのが飯野神社。神社が陣屋の中心位置くらいなので、広大な陣屋が伺い知れる。
大手から北西の堀。
このような4~5m幅の水堀が陣屋全周に廻らされている。
飯野神社。
元は三の丸の北西部にある稲荷塚に鎮座していたが、1757年に藩主の命により移された。
大正時代には旧飯野村の神社が合祀された。
飯野神社本殿。
摂社の飯堅神社。トタン板で囲われたのが印象的。
本殿裏に集められていた庚申塔と狛犬達。
左端の狛犬がウルトラマンに出てきた怪獣ギャンゴに似ている。
本殿裏手には、三の丸の土塁が残っている。
三条塚古墳の方へ行ってみる。
ちょっとわかり辛いが、前方後円墳の円墳部の小山。
藩政時代には、ここに藩校が建てられていたという。
古墳の上に学校ってのも、何だかなぁって感じがする。
古墳の堀には、わずかながら水が残っている箇所もある。
画像は円墳部の外側から見たところ。
そのまま外周に出ます。
この通路は、明治以降に生活路として作られたもの。
ここから北側のロングな堀を見る。
非常に長い堀だが、水量が少ない上、堀もかなり埋まってしまったのか、浅くて迫力不足。
南西側の堀。
そのまま南側に進むと搦手口の虎口が現れる。
そこから入って、三の丸を歩く。
三の丸外周の土塁。土塁の向こうが水掘。
南側を土塁と平行して歩く。
はっきり言ってですね.....この陣屋内や堀にゴミのポイ捨てが激しくて、汚い。
空き缶からペットボトル、ビニールといった生活ゴミから、自転車なんかも放置され、非常に残念な気持ちになった。
気を取り直して、大手に戻って、北側を外周に沿って歩きます。
南東のクランク部の堀。
南東の堀。内側は二の丸の土塁。
陣屋としての外形はしっかり残っており、堀や神社・古墳周辺を、公園または遊歩道として整備すればすごく良くなるのだが.....
高遠藩の保科正直の三男正貞が1647年に築いた陣屋。
飯野藩は1万7000石であるが、飯野の地は3000石しかなく、ほとんどが関西に方にあったので、
城ではなく陣屋しか築けなかったようです。
日本三大陣屋と呼ばれるほどの規模を誇り、あわよくば城を作ろうとした野心が感じられる。
現在ではほとんどの敷地が住宅や農地になってしまったが、外周を囲む水掘や土塁が現存しており、
陣屋の規模を実感することができる。
現地案内板から、縄張りを確認。
三条塚と呼ばれる古墳も郭に取り込んでおり、現在でも古墳の水掘の一部が残っている。
車を飯野神社の駐車場に停めて、大手口に戻ってから探索開始。
大手の脇にある説明板と石碑。
大手口。虎口としての遺構はない。
奥に小さく見えるのが飯野神社。神社が陣屋の中心位置くらいなので、広大な陣屋が伺い知れる。
大手から北西の堀。
このような4~5m幅の水堀が陣屋全周に廻らされている。
飯野神社。
元は三の丸の北西部にある稲荷塚に鎮座していたが、1757年に藩主の命により移された。
大正時代には旧飯野村の神社が合祀された。
飯野神社本殿。
摂社の飯堅神社。トタン板で囲われたのが印象的。
本殿裏に集められていた庚申塔と狛犬達。
左端の狛犬がウルトラマンに出てきた怪獣ギャンゴに似ている。
本殿裏手には、三の丸の土塁が残っている。
三条塚古墳の方へ行ってみる。
ちょっとわかり辛いが、前方後円墳の円墳部の小山。
藩政時代には、ここに藩校が建てられていたという。
古墳の上に学校ってのも、何だかなぁって感じがする。
古墳の堀には、わずかながら水が残っている箇所もある。
画像は円墳部の外側から見たところ。
そのまま外周に出ます。
この通路は、明治以降に生活路として作られたもの。
ここから北側のロングな堀を見る。
非常に長い堀だが、水量が少ない上、堀もかなり埋まってしまったのか、浅くて迫力不足。
南西側の堀。
そのまま南側に進むと搦手口の虎口が現れる。
そこから入って、三の丸を歩く。
三の丸外周の土塁。土塁の向こうが水掘。
南側を土塁と平行して歩く。
はっきり言ってですね.....この陣屋内や堀にゴミのポイ捨てが激しくて、汚い。
空き缶からペットボトル、ビニールといった生活ゴミから、自転車なんかも放置され、非常に残念な気持ちになった。
気を取り直して、大手に戻って、北側を外周に沿って歩きます。
南東のクランク部の堀。
南東の堀。内側は二の丸の土塁。
陣屋としての外形はしっかり残っており、堀や神社・古墳周辺を、公園または遊歩道として整備すればすごく良くなるのだが.....
タグ:城
こういう、マニアックな城址こそ、癒されますね。
by takechan (2010-05-05 18:24)
うっそうと茂った森は不法投棄の餌食で、哀しいですね。
なんだかんだ言って、周囲を廻られている様子が。イイです。
なんか見つかるかも知れないですもんね。それがしもそんなタイプです。
by ノリパ (2010-05-05 18:30)
>takechanさん
ほんと癒されます(w
三大陣屋と言っても、陣屋自体がマイナーですからね。
三大の残り2つは、何も残ってないですし(w
>ノリパさん
富津市って、里見氏、北条氏をはじめ、下総の豪族が群雄割拠していたので、
なかなか特徴ある城が多く残っているのですが、どうも観光・公園等の整備がうまくない気がします。
モッタイないです....
by ガンビー (2010-05-08 02:57)
いいですねー。
私もこういう城址好きです。
なんか、自分で色々考えちゃいますよねー。
by keroro (2010-05-08 09:36)
ぶらりんザムライ [インデックス]の壊れっぷりがグー。また来るかもしれません、でわ。
by miff (2010-05-08 11:55)
>keroroさん
宅地化で即消滅しそうな、土塁と水掘が全周の残ってるのは貴重ですね。
のんびりと散歩するといいです。
>miffさん
インデックスのタグ、壊れてるし(w
デザインが気に入らなくて、黒くして放置してました。
by ガンビー (2010-05-08 13:42)