茂原市掩体壕群(千葉県茂原市) [戦争遺跡]
茂原には、多くの掩体壕が現存しているとのことで探索に出かけた。 茂原市は、小倉優子に言わせれば、ここが「コリン星」だそうだ。 コリン星はさておき.... 今回は珍しく電車で向った。現地での探索を考えると、歩きの方が向いてるかなと思ったからだ。 総武線で千葉まで行き、そこから外房線に乗ること30分で、目的地のコリン星に着く。 途中、両国あたりで急にトイレに行きたくなり、千葉まではと粘ったが、 さすがに生理的な現象には勝てず、西船橋で降りてトイレに急行。 ....まじでヤバかった(w 目的地である新茂原駅の周辺は、見事なまでに何もない。 ちょうど昼過ぎだったんで、着いたら何か食べようと思ってたんだが。 しょうがないんで、即掩体壕探索へGO! | |
R293を歩いてると、畑の中にポツンと佇む掩体壕を見つける。 開口側を塞いで、倉庫として使用されている。 そこからR293に沿ってちょっと歩くと、茂原市で保存している掩体壕の案内板が現れ、その方向へ向かう。 | |
デカっ...保存してる掩体壕はさっきのより一回り大きい。 艦攻爆撃機用の壕だろう。 この掩体壕のみ、市で管理・保存されている。 鉄筋はしっかりと入ってるようだが、粗悪なコンクリだ。 戦況悪化による物資不足であったことが、垣間見ることができる。 | |
横から見たところ。 壕には土が盛られている。掩体壕は、カモフラージュの為、このように土を盛られたり、木々で囲まれることが通例である。 | |
後方を見ると、古墳や塚に見える。 いくらカモフラージュしようにも空から見ると、航空基地で、しかも滑走路の近くにある塚なんて、掩体壕にしか見えず、バレバレだったようだ。 ただ、掩体壕に入っていて破壊されたというのはあまり聞かない。 | |
指定掩体壕からR293挟んですぐのところに、2基に掩体壕を発見できる。 1基は、タイヤの走行跡が残ってることから、隣にある会社の車庫として使用されてるようだ。 | |
内壁を見ると、木のような物質が沢山付いているのだが、何だろうか? コンクリを流し込む際に、掩体壕の砂型となった土塁に敷いた材木片か? | |
もう1基は、田んぼの真ん中にあるため近づけなかったが、こちらは物置に使われてるらしい。 | |
R293に戻り、しばし探索。 住宅街の中に1基発見。 回り込んで、正面から見てみる。 | |
カタチがT字型で、後方がかなり絞ってあるタイプ。 電線が引き込まれていることから、ちょっとした倉庫というわけではなさそうだ | |
元来た道を戻ってると、配送センターのような敷地の奥に1基発見。煙突の後ろに見える塚が掩体壕。 いろいろ道を回りこんでみたが、敷地を通らないと接近できないようだ... 勝手に敷地に入る訳も行かず、遠くからの展望となる。 | |
保存されてる掩体壕に戻り、さらに他の掩体壕を探す。 この掩体壕の前の道は、航空機の誘導路だったとのこと。 この元誘導路を進むと、住宅地の中に掩体壕を発見した。 横が駐車場だったんで、近づいていくと、手前の家の犬と目が合い、吼えられたが、 お前に興味ねぇ~よとばかりに無視して掩体壕に近づく。 ここは、車庫&倉庫として使われてる。カタチはT字型。 近くで見てないが、状態は良さげ。 | |
その後、昔の滑走路だった道を見てから、新茂原駅へ戻った。 滑走路は、歩道と工場の壁のせいで、幅がせまくなっており、今の車道の幅では戦闘機は飛ばせませんね。 | |
戻る途中、車が工場の壁におもいっきりぶつかった跡を発見。 車輪の幅からすると、軽か? | |
結局、7基の掩体壕しか見つけれなかったが、11基は現存してるらしいので、またの機会とする。 (本記事は、他サイトで書いたものを追記修正し、こちらに移行したものです) |
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