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西本願寺唐門(京都市下京区) [寺/神社]

世界遺産に登録され、国宝や重文のオンパレードの西本願寺。
京都駅から近く、立ち寄り易い寺なのだが、出し惜しみされてか、自由に参拝できる範囲が狭い。
特に、現存物件の少ない聚楽第からの移築物件である飛雲閣は、見せてもらいものだ。

さて、こちらには伏見城からの移築城門である唐門(国宝)が移築されており、それを見に行ったよ。
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賑やかな堀川通りから静かな北小路通りに入る。
一歩小道に入るだけで、こんなにも違うものかと感動する。
この壁の左手にめったに見ることができない飛雲閣がある。何で外観でも見せてもらえないのかがわからない。
しばらく歩くと、唐門が現れる。
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豊国神社の唐門と違い、こちらは派手派手な唐門である。
桃山時代の極彩系装飾をまとった門で、良く言えば豪華で、悪く言えば悪趣味といったところ。
伏見城のどこにあったのかわからないが、主な御殿の屋敷門だったのだろう。
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反対から見たところ。
唐門の少し先に、1847年に建てられた大玄関門がある。
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大玄関へ通じる門で、大玄関は公式の行事の来客を迎える際に使用される。
門の左右に唐破風屋根の番所を持つ、武家屋敷風の門である。
この形式の門は、10万石以上の大名屋敷の表門で、本願寺はそれに準じているということで許されたのだろう。
(武家屋敷門は、格式によって厳格に形式が定められていたのだ)
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大玄関門の正面、50mくらい先にある高麗門。
龍谷大学と本願寺の門として使われている。
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さらに先には、台所門と呼ばれる長屋門がある。
現在は、本願寺中央幼稚園の門となっている。
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こちらは5万石クラスの格式の門であるが、海鼠塀と虫小窓がいい雰囲気である。

北小路通りは、門建築が好きな人にはたまらないだろう。
西本願寺に観光に行っても、スルーされがちなので、忘れずに立ち寄りたい。

西本願寺 唐門(国宝)


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