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陸軍高田十三師団長官舎(新潟県上越市) [近代建築]

明治政府は1888年までに全国6箇所あった鎮台を廃止し、師団として編成した。
その後、師団は数を増やし、1905年の日露戦争にて、各師団が戦地に派遣されて為、本土駐留師団として、
高田十三師団、宇都宮十四師団、豊橋十五師団、京都十六師団が新設された。
今回は、その高田十三師団の師団長官舎を訪れた。
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元は別の場所にあったが、老朽化した為、初代と2代目の師団長が居を構えた旧市長公舎跡地に移築・復元された。
レンガの門柱は市長公舎のものだろうか。
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ヒゲ男爵...ではなく、3代目師団長長岡外史中将。
このヒゲは、はっきり言って、武器である。
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この擬洋風建築の師団長舎は、先のヒゲ男爵長岡中将が建てたもの。
内部は、1階が洋間、2階が和室となっている。
1階
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応接室
書斎・居間・食堂と連なる
食堂の壁には、食事は運ばれてくる窓が付いている。
ドア

2階
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階段までは洋風。
蛇口は、茶道用か?

外観をいろいろな方向から見てみる
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玄関先の車留め。
横側。
裏手。2階のテラスは明るくて気持ちいいよ。
屋根裏は、擬洋風建築では定番の菱形格子になっている。
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庭から長舎を見る。
建物の白、青い空、木々の緑のコントラストが絶妙。
清清しくて気持ちいいよ。

十三師団のことをちょっと説明しておく。
十三師団は、臨時に設立された駐留師団であるが、日露戦争では樺太に出兵し、
1ヵ月後に樺太に展開していたロシア軍が降伏した為、樺太全島を占領した。
その後、臨時師団から常設師団へ昇格したとのこと。
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