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猿橋(山梨県大月市) [その他]

上野原市から都留市へ向う途中、大月市を通る。
せっかく大月市を通るのだから、日本三大奇橋と言われている『猿橋』に寄ってみた。
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これが猿橋。
これだけ見ると、至って普通の木橋である。
横から見るとこんな感じになっている。
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このトリッキーな構造の橋は刎橋と言われるもの。
刎橋とは、両岸の岩盤に穴を開け、刎木を差込み、それを何段にも重ねて、その刎木の層によって橋桁を受ける橋である。各刎木には屋根が付けられているが、刎木の腐食防止の為だろう。
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いつからこの構造の橋になったは定かではないが、少なくとも300年くらい前からは、この様式だったと言われている。
現在の橋は、昭和59年に1851年の橋を復元したもの。復元する際、刎木は鋼材にし、岸の岩盤はコンクリで固めて作られた。鋼材は、木板で覆われている為、オール木橋のように見える。
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水面からの高さは31mもある。
橋から見るとこんな感じである。
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橋の手前にある山王宮。
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昭和36年に建てられた三猿塔。
猿橋は、猿が藤蔓に飛びつきながら両岸を往来していたのをヒントに、百済の造園博士が橋を構築したと言われている。

手づくり感溢れるこういった塔は好きだ。
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白猿の石像。
ある聖人が房州から身延へ向う途中に北条方の武士に殺されそうになったのを、数百の猿が橋を作って、聖人渡らせて助けたという話から、猿を祭神として建てられたとのこと。
猿橋周辺には、こういった猿にまつわる逸話が多いようである。
日本の三奇橋というと、ここ猿橋と岩国の錦帯橋が上げられるが、残り1つは様々である。三大ナントカと言う場合、得てして1つは定まらないケースが多い。

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