北の丸公園高射砲台跡(千代田区) [戦争遺跡]
北の丸公園から国立近代美術館の前の首都高を渡り、千鳥ヶ淵沿いの遊歩道を歩いてみる。 | |
ちょっとした丘の中にコンクリが埋まっている。 これは、戦時中に作られた地下壕跡である。近衛師団の庁舎から美術館へと改修される頃は、まだ埋まっておらず、中が見れたとのこと。 | |
入口は完全に埋まっているが、埋める必要があったのだろうか?そんなに危険な壕ではないと思うのだが... | |
西へ向うと、円筒状のコンクリの礎石が現れる。 高射砲台跡とのこと。 | |
全部で7基。 上部に蓋?をしてベンチとして使われている。 1つ向こうにはおっさんが、さらに向こうにはカップルが座っていた。まさかこのベンチが高射砲の跡とは思ってもみないことだろう。 戦時中の、高射砲が火を放っていた時代が嘘のような空間となっている。 | |
帝都防衛、特に皇居防衛に配備された高射砲であったが、高高度を跳ぶB29には全く届かず、外れた弾丸が落下して民家に被害を与えたという。 千鳥ヶ淵を挟んで首都高が走っているが、そんな喧騒なモノが目の前にあっても、静かな時を刻んでいる..... |