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吉川元春館跡(2)(広島県山県郡) [城]

屋敷の奥(西側)より北側を見た風景。
屋敷の正面は石垣だが、その他3辺は土塁となっている。
右側の石群は、庭園跡。

屋敷の外(南側)より土塁と台所を見る。
ほのぼのした風景で、非常に気持ちいい.....
と言いたいところだが、そんな風情なことを言ってられないくらいの猛暑であった。

前の写真の小川の奥に見える暗渠。
(写真は屋敷の内側からみたもの)
暗渠とは水路(排水路)空間のことで、ここでは小川から屋敷内の庭園の池への水路となっていたとのこと。
城の石垣では、排水としての暗渠をよく見ることが出来る。

屋敷の西側には海応跡がある。
現在は、吉川元春の墓所となっている。吉川家が岩国へ移封した後は荒廃してたが、1827年に修復され、その際玉垣や石燈が造られた。
元春の墓を中心に左側に長男元長、右側に四男の禅岑法師(伝)と並んでいる。

2007年8月5日にオープンしたばかりの歴史館内に展示してあった、氏館の模型。非常にデキがいい。
歴史館は建物の大きさの割に、展示スペースは狭い。
吉田の歴史資料館もそうだが、毛利家や吉川家が山口に移ってるので、発掘して出てきたもの以外、所縁の品のような展示物が少ないのはいたしかたないだろう。展示物が少ないときこそ、様々な工夫が必要である。
台所や風呂を復元するセンスはなかなかと思われるので、この資料館も充実していって欲しい。
八町馬場跡に残る石垣。
(奥の電柱前に見える石垣の方)
この石垣に直行する形で、100m間隔で道路が整備されており、当時の計画的な町割りの様子がよくわかる。
R433を挟んで氏館と反対側に松本屋敷跡の石垣が残る。
この屋敷は、元春の妻が日山城から氏館に移るまでの間に住んでいたと伝わっている館跡である。今は田んぼになっている。
表門の跡もしっかり残っている。
この屋敷跡の隣の家から犬が急に出てきて、吼えられた。ちょっとビビッた。いや、かなりビビった(苦笑)
丁寧に整備されており、非常に居心地のいいところだった。
整備はこれからも続くだろうから、いづれまた訪れてみようと思う。
今度は、もう少し涼しい季節に(笑)

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