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両国橋(日本橋北部) [江戸の風情]

浜町公園から浜町河岸通りを進み、両国橋へと向かう。
明暦の大火のとき、この近辺には浅草橋しかなく、しかも江戸城の見附門だった為、火事の時に閉じられており、多くの死者を出した。
このことから、老中酒井忠勝の提言により、両国橋が建てられた。
正式には大橋だったが、武蔵と下総を繋ぐ橋ということで呼ばれた俗称の両国橋が、いつのまにか正式名称になってしまった。

現在の両国橋のヘンなオブジェ。
現在の橋は、昭和7年に立て直されたもの。
両国橋は、脱落や流出を繰り返し、何度も架け替えられている。
先代の鉄橋であった両国橋は関東大震災後、移築され、現在の南高橋である。

葛飾北斎
「富嶽三十六景 両国橋夕陽見」
この頃は、河岸には多くの店が立ち並び非常に賑やかだった。

歌川広重
「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」

ゴッホはこの絵にインスパイアされて、何度も写生したという。
絵師の広重の技量もさることながら、彫師、刷師それぞれの高い技術のミックスが生んだ作品だと思う。

両国広小路跡。
明暦の大火の後に、火よけ地として、設置された幅の広い道(広場といったほうが適切かな)。
得てして広小路は、出店の認可がおり、多くの店で賑わうことになるのだが、本来の目的である防火機能としては、いかがなものだろう...と思う。


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