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妙行寺(四谷) [江戸の風情]

須賀神社の麓にあるのが妙行寺。
十代将軍家治の時、当山の信仰のあつい伊藤氏の娘が側室として仕え、その縁により伊藤氏の一族が大奥で役職につく事が多くなったという。中には将軍の信頼が厚いものがおり、赤門建立が許されたという。
「妙行寺縁起説明文より」

赤門とは、将軍家の娘が嫁いできたり、逆に将軍家に嫁いだ場合に、幕府より建立が許される門のこと。
大名や旗本にとっては、非常にステータスなわけです。ちなみに赤門は認可されると、1度しか建立することができず、もし火災等で焼失しても再建はNG。だから、門番(火消し役も含む)に見張りの役職を与え、護っていたという。
有名どころは、東大の赤門でしょうか。
基本的に縁組すなわち武家屋敷のみに認可かと思ってましたが、寺院の場合は、将軍からの寄進や加護といった信仰上なら、赤門建立の許可がされ易かったのでしょう。
惜しくも、戦災で赤門は焼失したとのこと。


本堂。
右手は庫裏、左手は墓場になっており、四谷の赤門寺として名をはせた面影はない。

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